半導体を始めとした製造業を中心に、大分県にはたくさんの求人が出回っていて、転職は比較的しやすい環境だといわれています。しかし、いくら求人が多いといっても、応募者全員が採用試験にパスするわけではありません。転職を成功させるためには、面接対策が重要です。特に、異業種へ挑戦するときや、年齢を重ねてからの転職は面接が重視されるので、あらかじめ応募の動機や自分のアピールポイントなどを、スムーズに答えられるようにしておかなければなりません。
面接の内容は企業によって異なりますが、多くの場合、面接では職歴についての質問が多いでしょう。「経歴なんて、履歴書や職務経歴書を見れば一目瞭然なので、改めて質問されることはないのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、応募書類はあくまでも資料でしかありません。そのため、面接では、職歴にプラスして、仕事を通して学んだことや就職後にその経験をどう活かしていくかといったことを聞かれるのです。ですから、自分の言葉で過去を語り、明確な今後のビジョンを伝えられるようにしておくことがポイントになります。
それから、面接では、終盤に企業側への質問の時間が与えられることがしばしばあります。応募者の中には、質問をすることで相手に悪い印象を与えてしまうと思っている人もますが、これは誤った認識です。質問は詳しい仕事内容など、求人情報だけではわからない疑問を解消して、双方が納得した上で雇用契約を結ぶために与えられる機会なので、合否に影響を及ぼすことはありません。とはいえ、マナーを欠いた質問はマイナスとなるので、常識の範囲内に留めて、聞きたいことを聞くようにしましょう。